外出先のトイレ使用時に、気になる音を消すための流水音。百貨店などを中心に、流水音が流れる擬音機を取り付けているトイレが増えてきてはいるけれど、駅構内など、まだまだついていないところも多い。


でも、擬音機がなかったからといって、本物の水を流すのはやはりもったいない。さて、どうしたものか? そんなときに、とても便利な携帯型擬音機『eco Hime(エコヒメ)』が先日発売となった。エコなだけでなく、キュートなデザインが魅力の商品だ。

発売開始以来、各メディアでも取り上げられ、注目度の高さがうかがえる。企画・発売元の株式会社 ラナに問い合わせて、いろいろ聞いてみることに。

まず、かわいいデザインについて。
乙女心をくすぐるバラのモチーフがキュートな『エコヒメ』だが、このデザインにした決め手についてうかがうと、「元々ハート型を考えていましたが、中に機械を納めると携帯するには大きすぎてしまい、それを解消でき、なおかつ女性受けするデザインということで、バラをモチーフにしました」とのこと。

一見、おしゃれなチャームのようにみえる。こんなかわいいデザインなら、バッグや携帯電話にもさりげなくつけて持ち歩けるし、ストラップパーツとフックパーツの両方がついているのも便利だ。

また、デザインよりもこだわったのは色で、どんなターゲットにも合うような色を選ぶのに苦労したそう。たしかに、ブラック、ビビットピンク、パールホワイト、パールピンクと、好みで選べる4色は、どれも上品な色味でファッションにもあわせやすいのが嬉しいところ。決めるのにかなり迷ってしまいそうだ。
ちなみに一番人気は、清涼感溢れるパールホワイトだとか。

『エコヒメ』のスイッチを押すと、流れる流水音は、27秒間。これは、1回あたりの平均排尿時間プラスαをスタッフリサーチのもと、25秒と割り出したところから作られているという。さらに音量もトイレの個室での実験で何度も繰り返した結果に基づいた設定だ。そして、その流水音にも意外な工夫が。

「流水音も本物の流水音を録音した場合、かえって流水音に聞こえないことが判明し、ミュージシャンによりデジタル音源を作成しました。
実に16種類もの音源を用意した中から厳選した音になっています」

また、リサーチの結果、この『エコヒメ』を1カ月使用した場合、一人あたり約2~4トンの節水効果があるとか。これはなんと、2リットルのペットボトルにすると、1,000~2,000本分に! そう聞いてしまうと、実際に水を流していたら、いかに無駄なことかがわかる。ちなみに、『エコヒメ』は電池も交換式なので、半永久的に使える優れものでもある。

チャーム感覚で自然に持ち歩けて、いざというときに役立つ『エコヒメ』。現在、「ラナタウン」のウェブサイトでも購入できる。トイレでのエチケット、エコが気になる、カワイイもの好きは要チェック!
(田辺 香)